結婚指輪の選び方
結婚指輪の選び方
AIMのアトリエには、婚約指輪・結婚指輪をはじめイニシャルや誕生石のネックレスやリングの現品やサンプルを揃えております。
原型からアトリエのオリジナルで制作できることを生かして、オーダーメイドで時間をかけて仕上げることもあります。
カップルやご家族でおそろいのイニシャルにしたり、旦那様からの秘密のプレゼントにしたり、ご自身のご褒美にしたり…
目的も用途も様々で、それぞれの人生の時間の多様性を感じます。
ジュエリーの中には、御守りのように普段からさりげなく身につけてふとした時に力をくれるものがありますが、その代表格が結婚指輪ではないかと思っています。
このブログでは、数回に分けて婚約指輪・結婚指輪をご検討される方へ、ジュエリーを制作する現場からの視点を踏まえたメッセージを掲載いたします。
実際にショップに行ってもピンとこない・好きなデザインが見つからない方、さらにお母様のリングを引き継がれた方のリフォームのご参考になれば幸いです。
ジュエリーの制作工程
AIM(アイム)は、デザインの歴史・思想や藝術を学んだデザイナーと、国内ジュエリーブランドで腕を磨いた経験豊かな職人の2人のアトリエです。
ジュエリー工房には様々な形態があり、デザイナーが一人で仕上げまでされているメーカーや、制作は外部の工房へ依頼してデザインだけ受け持つブランドなど、組織としての決まりはありません。
ヨーロッパでは古くから分業制が一般的で、デザイナーは絵を描く専門家であり、原型を作る職人、金属加工(ロウ付けや研磨など)の職人、宝石をセッティングする職人など工程がはっきりと分かれているところが現代でも多いようです。
それぞれの業務の専門性が高く作業には多くの時間を要するため、例えば石留めの職人は朝から晩までずっと石を留めています。
いっぽうAIMでは、デザイナーと職人の垣根がさほど大きくありません。
職人のアイデアでデザインを起こすこともあれば、原型作りをはじめ、金属加工や石留めをデザイナーが行うこともあります。
それぞれ得意な分野が違うので通常は担当の作業を行っていますが、挙式のご予定が近い方などスケジュールがタイトな場合は、効率的に完成にもっていける最善のスケジュールを考えています。
私たちがそうした体制をとる最大の理由は、専門性をベースにした幅広いデザインができることにあります。
シンプルに見えるジュエリーでも高い技術が必要とされるのが宝飾品で、金属も宝石も、素材の特徴を知らなければ形にすることができません。
制作の方法も時代を経て少しずつ進化してきました。古くは金属を延ばしたり火を使ってロウ付けするしかなかったジュエリーも、ワックスという原型の素材や機械化によって格段にロスは減少し、デザインの可能性が広がったのが現代のジュエリーです。
機械化は日々進んでおり、3DプリンターやCADも普及しています。
デザイナーは絵を描かず、CADで設計するだけの企業も増えていますが、それでも最後の仕上げには必ず人間の手と目が必要になります。
ジュエリーの完成度を高めるのは、まさにこの「手と目」です。
デザインが良くても宝石を留める爪が緩かったり、金属部分に細かい傷があると良いジュエリーにはなりません。
職人はしっかりと留まる爪のため使いやすいように加工したたくさんの道具や、肉眼では見えないような傷の有無を判別するルーペやマイクロスコープを自分の分身のように愛用しています。
ジュエリーは洋服や帽子などと同様「身に着けるもの」なので、夢のように美しいデザインの前に、立体物として現実的であることが求められます。
素晴らしい出来の絵として描くことができても、身に着けられなければジュエリーは夢で終わってしまうのです。
ジュエリーのリフォーム
結婚指輪や婚約指輪で考えてみますと、作りのことをデザイナーが知っていれば、どの素材でどのくらいの細さであれば強度が十分なのかといった耐久性や、着用したときの快適性のためにかけるひと手間などをデザインの段階で考慮することができるのです。
私たちがリフォームを承った指輪の中には、もとの爪がしっかり作られていなかったために宝石を紛失してしまったり、リングの金属部分を節約するために細く薄く作りすぎて歪んだもの、またサイズが指に合っていないために石が中央を向かずにくるくると回ってしまう婚約指輪など、同じプラチナという素材でありながら残念な作り方の製品と、同時に落胆したお客様の表情を多く見てきました。
同じ作り手としてどんな思いで仕上げたのか、時に腹立たしく感じることもある瞬間でした。
AIMでは、出来る事なら完成したジュエリーを受け取られたその日だけではなく、永い期間をともに過ごしていただきたいと考えています。
頻繁に手入れをしていても小さな傷がついたり、修理をする必要が出てくるのは自然なことです。
大切にお使いになったジュエリーを磨いて見違えるように美しく仕上げたり、石や金属を利用して全く違うジュエリーに作り変えたりといった2次的な楽しみがあるのも、ジュエリーの大きな魅力ではないかと思います。
箱に入れたまま、購入されてからほとんどご着用になっていないジュエリー…
輝く宝石や気に入った貴金属にとって、身に着ける機会を逃してしまうよりもったいないことはありません。
傷がついてしまったら、磨きなおせば良いのです。
切れてしまったチェーンは、新しいデザインにしてしまうのもお勧めです。
デザインが古くなったのであれば、デザイナーと一緒に素敵なジュエリーを考えてみるという選択肢もあります。
そうした作り替えのことを、ジュエリーの業界では「リフォーム」とよんでいます。
AIMでのオーダーメイド
これから作るオーダー/リフォーム同様に、AIMでのご注文には2通りの方法があります。
・デザイナーが提案する数点のバリエーションから選択するフルオーダー
・アトリエオリジナルデザインの型を利用したサイズ・金属変更のみのセミオーダー
[フルオーダーとは]
お二人共通のご趣味からデザインしたり、重ね着けできるリングや宝石の有無、またその色や大きさ・形など、全てが自由に選択できるので本当の意味で世界にたった一つのジュエリーを作ることができます。
婚約指輪や結婚指輪を選ばれる際にデザインを重視される方は多いですが、いくつかのショップをご覧になってお好みのデザインが見つからないときは、フルオーダーがお勧めです。
石はダイヤモンドが一般的ですが、脇石(中央に来ない小さな石)に誕生石やお好きな色の宝石を使用することも可能です。
[セミオーダーとは]
セミオーダーの場合はアトリエオリジナルの既存型を利用するため、フルオーダーよりもリーズナブルに仕上げられることがメリットです。
新たに型を必要としないデザインであれば、脇石を加えたり貴金属部分の素材を変更することもセミオーダーに含みます。
リングの内側にお好きなメッセージを入れることも可能です。
なお、リフォームの場合はお持ち込みの宝石や貴金属を新たなオーダーの素材から差し引いて換算しますので、仕上がりイメージのご要望から、どちらがお勧めかご案内させていただきます。
アトリエにご相談くださるお客様のほとんどは、オーダーの経験がなくてどんな依頼をしたら良いかわからない/金額の見当がつかず不安とおっしゃいます。
オーダーの際にイメージがなくても、作りたいという思いをお持ちでしたら問題ありません。
フルオーダーの場合のデザイン画は通常3~4点ご用意させていただきますが、お好きなものがなければ描きなおしもさせていただいております。
金額についてはデザインのみの料金設定というものはなく、最終的なデザインから仕様の変更が無ければその後追加になる料金はございません。詳しくはその都度ご案内させていただきます。
ご案内からお渡しまで、お客様にお会いするのはデザイナーひとりです。
饒舌なセールスはできないのですが、ご納得がゆくまでお付き合いさせていただきます。
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今回は現代のジュエリーの工房の実情からAIMのアトリエのご紹介を中心に、オーダーメイドジュエリーについてご説明させていただきました。
私たちAIMの目的は、ただデザインを形にするだけでなく、ジュエリーという夢を現実にする喜びと驚きを制作者とともに体験していただくことにあります。
このブログを読んでくださっている方の一人でも多くに、宝石やジュエリーの魅力をお伝えできたら幸いです。
関連情報
オーダーメイドジュエリー専門店 | AIM
【AIM】は、結婚指輪・婚約指輪をはじめとするオーダーメイドジュエリーを制作するアトリエです。譲り受けた大切なリングのリフォームや記念日のジュエリーをデザイナーと職人が1点ずつ丁寧に仕立てるハンドメイド。石のセッティングやデザインにこだわったフルオーダーはもちろん、アトリエオリジナルのジュエリーよりアレンジも可能です。
屋号 | AIM(アイム) |
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住所 |
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-15-8-704 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 不定休 |
代表者名 | 北口 藍 |
info@aimbijoux.net |